京ぽんについて今日ほんとに考えてみた

京ぽんとはもうとっくに機種変更ができるほどの長い付き合いになった。よりサクサクを求めたカスタマイズ、ブックマークレットQVGAを活かしたゲーム、l'agenda BE-500との接続(CS64CF)、sigmarion2との接続(変換ケーブル)など試して遊んだ。思えば片手に収まっていたフルブラウズ環境は様々な場面で活躍した。それが次機種たちでは当たり前のことのようにズババババババーッ!と享受できてしまう。「ケータイに勝てる」、feel H"時代から心望んでいたものが実現しそうだ。勝つ負けるという問題でない気もすすが、そういうように昔からインプットされている気がするからそんな問題なのだ。


京ぽんが売れた要素はたくさんあった。DDIポケットのプランと機種の性能が合致したこと、京ぽんという愛称が何だかたまらない、など今までPHSに関わりなかった人を振り向かせることができるまでにいたった。他の要素として選択肢が実質1つであったことが挙げられる。ある程度詳しいユーザーならばJ3003SやSA3001Vを選ぶかもしれないが、初めてウィルコムを使用するユーザーは大半が京ぽんである。私の周りにも初めてウィルコムを契約した人が結構いる。知人たちの持っている機種はほとんど京ぽんであり、総じて同じことを言う。


「この機種反応遅いんだけど」


…この声にもう京セラ開発陣もうんざりといったところであろうか。いよいよ次機種ではもっさり感に悩まなくて良さそうだ。しかし、WX3xx系が発表され、その機種の多彩さ・各性能のアンバランスさに悩んだ。その中でさらにW-ZERO3の発表となり、混乱は混沌へ。今後ユーザーは悩みつつも思い思いの機種にするだろう。この時期に京ぽん2だけ発売したらどんな流れになったのだろうか。機種が多いということは1機種に注力するよりも開発者側の考えもしない使い方の研究が進みにくいということ。かつての音声ファイルを着信に使うこと(着声)であったり、JavaScriptブックマークレットとして利用するという革新的なレベルまで達するであろうか。できないことをできるようにする、何でもできる新機種はワクワクさせるものになるだろうか。かつて一つの目標にみんなが進んでいった南極観測船 宗谷のような機種、それこそが京ぽんの栄光を手にした姿であったのではないかとしみじみと感慨に耽ってしまう私。ちょっと大げさすぎる気もしましたが、今日はそんなところで。明日はいよいよWPC EXPO2005に向かいたいと思います。