ビジネスムケモデル?

パソコンの発展と同じく、驚くべきスピードで高性能化が進んでいるケータイ。WILLCOMとてその流れに乗らないわけには行きません。最近のケータイの流行としてビジネス文書が閲覧できるという機能が持てはやされています。Word、ExcelPowerPoint、PDFなどのファイルが手のひらに収まり、様々なビジネスシーンに役立つそうです。


しかし、私の主観的意見としてはそれらのファイルを展開できることはあまり嬉しくありません2005年4月1日に個人情報保護法が施行されたことによるセキュリティ面での制限がかかってくるからです。確かにあれば便利であることには違いありませんが、私の会社では全てのデータの持ち出しを禁止しています。それどころか社外に持ち出すことのできる記憶媒体を搭載したデバイスは基本的に社内の情報と繋げることを一切禁じています。PDAをパソコンに繋ぐことや、デジタルカメラで社内を撮ることなどです。ちょっとした漏れが機密情報として流出し、会社の信用を失くしてしまう行為に非常にシビアになっています。iPodなどの割と大容量の記憶装置を使って機密情報を持ち出せば、それこそ会社は潰れています。会社から持ち出した文書をWordやExcelで閲覧するシーンを考えると、電車内やカフェなどが考えられます。隣の人が打っているメールの内容を覗くことのできる状況下で大切なデータを見ることはできません。そうなると趣味の範囲でしかビジネス文書の閲覧ができません。


最近のビジネス向けのケータイ事情として、「制限をかけること」が挙げられます。それは指紋認証であったり、デジタルカメラを搭載しないことであったり、紛失時に遠距離ロックをかけるシステムであったりします。WX310Jはそのようなコンセプトで企業に売り込みをかけることでしょう。何でもできるW-ZERO3はビジネスのセキュリティの壁にはさまれて、趣味の世界で生きることを余儀なくされてしまうのでしょうか。間違いなく今後も情報セキュリティへの配慮が進んでいくことでしょう。高性能であることと制限をかけること、矛盾しているような2つの傾向はどのような道を歩んで行くのでしょうか。